帝王切開の痛みや傷について助産師が解説

こんにちは、バースリンクです。

この記事では

帝王切開ってやっぱり痛い?

傷ってどんな感じなんだろう?

という疑問にお答えします。

帝王切開の痛みや麻酔、傷について、不安を抱く妊婦さんに向けて、現場での実体験をもとにお話しします。

動画で解説している助産師も帝王切開を経験しているため、体験者の言葉としてもお聞きいただけます。

画像からは、動画の該当する箇所に飛べますので、そちらもご活用ください。


帝王切開の痛みについて

00:35あたり

帝王切開の麻酔は2種類「腰椎麻酔」と「全身麻酔」を使います。

麻酔自体の痛みは(局所麻酔を行うので)そこまでありませんが、麻酔を打つ際に体を丸める必要があります。

お腹の大きい妊婦さんにとっては、この動作が少し大変かもしれません。

なので、最初の局所麻酔とその姿勢だけ耐えれば、あとは痛みを感じることはないかと思います。


手術中の痛みは?

02:36あたり

手術中は麻酔が効いているため、痛みはありません。

お腹が切れ始めてから赤ちゃんが出てくるまでは意外にあっという間です。

問題がなければ赤ちゃんと対面して、可能であれば手をつないだり、写真も撮れる場合もあります。

その後、閉腹作業をしていきますが、こちらは時間がかかるので全身麻酔を行います。

全体を通じて、痛みは麻酔で抑えられます。

あるとすれば意識があるかないかの差になります。(体を動かされている感覚はあるかもしれません)

閉腹中は眠っているような状態で、手術が終わるくらいに目が覚めるような感じになります。


術後の痛み

06:18あたり

前日手術したばかりですが、問題が無ければ歩かされます(!)。

導尿のための管もついていますが、麻酔もとれかかってくると違和感があると思います。

これが取れるだけでも、だいぶ楽になってくるかと思います。

でも、動くとやっぱりお腹には響きます。

飲み薬の痛み止めなどもあるので、病院の方針にのっとって、痛みのコントロールをしていくかたちになると思います。

痛みのピーク

07:21あたり

おそらくですが、痛みのピークは術後3日目くらいではないかと思います。

手術後も「後陣痛」と言って、大きくなった子宮が収縮する事に伴う痛みがあります。
これは帝王切開するしないに関わらず、産後のお母さんには必ずおきる痛みです。

特に赤ちゃんの授乳が始まると、子宮がきゅーっと収縮する疼きを感じるはずです。

しかし、傷跡が痛むなどの感覚が強ければ、我慢せずにナースコールでスタッフに声をかけてください。

痛みの感じ方は人それぞれです。術後の痛みは必ずスタッフに相談しましょう。


傷について

08:15あたり

帝王切開ではどうしてもお腹に傷が残ります。

その傷や痛みを心配しているママは大勢いらっしゃると思います。

痛みに関しては、退院するくらいになればスタスタ歩けるほどになっていると思ってください。

ただ、屈んだりして、お腹に圧がかかると痛みがある場合がありますし、1年ぐらい、天気が悪かったりすると傷が疼いたりすることがあります。

ですが、これがずっと続いたり、違和感が強い場合は、我慢せずに病院に相談してください。


最後に

帝王切開は痛みや傷の悩みがあるかもしれませんが、助産師、特に体験者の話を聞くことで少しでも安心につながれば幸いです。

不安なことは担当の医師やスタッフへしっかりと相談しながら、笑顔で出産の日を迎えましょう。

動画はこちら